躁鬱病
うつ病は、ギリシャ時代のヒポクラテスの時代から記録のある人類とは、非常に長いつきあいの病気です。 症状としては、憂鬱な気分 意欲の低下、 不安感 食欲減退 不眠、 等があります。 うつ病は、それ自体早期に治療をすれば治る病気です。 うつ病には、全く原因が不明のものから、社会的、環境的要因が関与している場合もあり、治療方法も多次元的にならざるを得ませんが、薬物療法が中心であることには、変わりません。 治療としては、抗うつ剤が用いられます。抗うつ剤も、初期の頃に用いられた薬剤は、効果は強力なものの、副作用も多く、副作用がなく、かつ効果も強力なものを求めて、研究開発されていきました。 現在では、薬剤の選択肢も、広くなり、いままで副作用のために治療に躊躇してきた患者さんにも安心して勧められるようになってきました。 なにか、こう仕事に興味がわかない、やる気がでない、食欲不振、不眠などといった症状があれば、気軽に受診をおすすめします。 ただ、どうしても薬物治療には、抵抗があるという方は、行動療法、認知療法といった方法もあります。ただ、通常の診察時間内に、指導するのが難しいため、当院では、臨床心理士に、そういった治療をお願いしております。 その他ご自分でできる方法としては、スポーツというのもあります。スポーツは、うつ病に対して効果があります。できれば、球技等おもしろく続けられるスポーツをするのもうつ病予防としては、有効です。 そううつ病とは、 一般的には、精神医学の世界では、うつ病と分けずに そううつ病と分類していることがほとんどで本当なら、巻頭言も「そううつ病について」と書くべきなのでしょうが、実際には、そう病の頻度は、少なく、うつ病がほとんどのため、あえて省きました。 そううつ病とは、そう病とうつ病を周期的に繰り返す病気です。 そう病とは、気分が高揚して、自信がみなぎり、万能感に満ちあふれ、浪費したり、他人への干渉がひどくなったりする病気で、家族への影響も大なる病気です。 そう病は、うつ病の反対の状態ですので、抗うつ薬は用いられず別の薬が使われます。